水素貯蔵材料先端基盤研究事業

公募  ※ この公募は終了しました

「NEDO 水素貯蔵材料先端基盤研究事業(HYDRO☆STAR)」における水素貯蔵材料を対象とした新しい実験・解析技術の活用に係る公募について(第一回)

 NEDO技術開発機構は、「水素貯蔵材料先端基盤研究事業(Hydro☆Star)」(以下、「本事業」と表記)の中で、材料の水素貯蔵メカニズムを明らかにするために、様々な基礎研究を通して新しい実験・解析技術を構築しています。本事業では、これらの実験・解析技術をより高度化し、実用的な水素貯蔵材料の開発指針を産業界に提示することを目標としています。

 このため、NEDOは本事業と産業界や学術界との連携を推進する一環として、標題の公募を本事業の委託先から行うこととしました。具体的には、 HYDRO★STAR事業の委託先研究機関が、下記の公募要綱により、先進的あるいは実用的な水素貯蔵材料の提供と上記の新規実験・解析技術の活用を図るための候補案件を、広く募集するものです。希望される事業者におかれましては、下記の公募要綱に基づいて、ご応募下さい。

<公募要綱>

【概要】

(1)公募期間(第一回):
平成21年6月18日 13:00開始〜平成21年7月2日 13:00〆切
(2)内容:
水素貯蔵材料に関わる実験・解析技術を保有するHYDRO★STAR事業参画研究機関への、水素貯蔵材料の提供と、同技術の活用
(「【内容】1.実験・解析技術の内容」を参照)
(3)対象者:
企業(団体等を含む)および 大学研究機関・独立行政法人研究機関等

【内容】

1.実験・解析技術の内容

(1)金属系材料グループ
http://unit.aist.go.jp/energy/hydrogen-e/hs-koubo.html
@水素圧力下での”その場”X線回折測定および構造解析
産業技術総合研究所 エネルギー技術研究部門 (H21年9月より運用可能)
A固体NMRによる水素・重水素の状態観測
産業技術総合研究所 計測フロンティア研究部門・エネルギー技術研究部門 (H21年9月より運用可能)
B陽電子消滅法を用いた欠陥構造解析 (陽電子寿命測定・同時計数ドップラー幅広がり測定)
産業技術総合研究所 エネルギー技術研究部門 (H21年9月より運用可能)
(2)非金属系材料グループ
@水素貯蔵材料の水素吸蔵/放出時のその場光学顕微鏡観察
広島大学 先進機能物質研究センター (H21年7月より運用可能)
http://home.hiroshima-u.ac.jp/hydrogen/nedo/in-situ_microscope.html
A水素雰囲気中”その場”透過電子顕微鏡観察および構造解析技術
北海道大学 工学研究科 機能材料学研究室(H21年9月より運用可能)
http://www.eng.hokudai.ac.jp/labo/loam/top-j.html
(3)材料物性グループ
・水素貯蔵材料のための環境制御型NMRシステム
東北大学 工学研究科 知能デバイス材料学専攻 (H21年10月より運用可能)
http://ceram.material.tohoku.ac.jp/takamuraken/node/503
(4)計算科学グループ
・有機金属構造体(Metal Organic Framework, MOF)の水素貯蔵特性に関する予測計算技術の実用/新規MOF材料への適用
東北大学 金属材料研究所 (H21年7月より運用可能)
http://www-lab.imr.edu/~hydrogen/
(5)中性子グループ
・J-PARCの公募システムによる公募を検討中:
高エネルギー加速器研究機構 (時期等未定)

具体的な技術内容等については、各委託先のHPを参照ください。

2.応募資格

下記の要件を満たす単独ないし複数の事業体とします。

(1)水素貯蔵材料に係わる分野における研究開発実績を有し、かつ、本事業への水素貯蔵材料の提供にあたって、実験用サンプルの調製など、必要な業務にタイムリーに協力できる実施体制を有していること。

(2)本事業の実験・解析技術の活用結果を有効に用いて、技術開発を展開するための組織、人員を有していること。

(3)原則として、本邦法人であること。

3.審査

以下の審査基準に基づき応募書類を審査します。なお、審査の経過等に関するお問い合わせには応じられませんのでご了承願います。

<審査基準>

(1)提供される水素貯蔵材料および応募対象の実験・解析技術活用の提案内容について、以下の点を満足すること。

@研究対象としてオリジナリティがあり、かつ、科学的・技術的価値が高いこと。
A先進性あるいは実用性の観点から、本事業の目的および実験・解析技術の活用形態に適合すること。

(2)水素貯蔵材料に関わる分野における研究開発実績を有していること。

(3)本事業への水素貯蔵材料の提供にあたって、実験用サンプルの調製など、必要な業務にタイムリーに協力できる実施体制を有していること。

(4)本事業の実験・解析技術の活用結果を有効に用いて、技術開発を展開するための組織、人員を有していること。

4.契約等

採択された事業体には、当該実験・解析技術を保有する研究機関(本事業の当該委託先)と協議の上、本件に関する契約を締結して頂きますので、予め、以下の点についてご了解の上、ご応募下さい。

<契約の形態と知財の共有について>

  • 守秘契約を締結して、主にサンプルおよび研究に必要なデータの提供等により本事業の実験・解析技術を活用した連携を実施する場合には、本NEDO事業の「外部からの協力者」として、登録いたします。この場合の研究成果については、本事業の当該委託先との共同出願等による知財の共有はできません。
  • 共同研究契約を締結して、研究内容を分担し、それぞれの分担内容をそれぞれの費用負担で実施する場合には、本NEDO事業の「共同実施者」として、本NEDO事業の研究体制中に登録いたします。この場合の研究成果については、本事業の当該委託先との共同出願等による知財の共有も可能です。
<成果の公表について>
  • 本NEDO事業の当該委託先が、本公募を通して得られた水素貯蔵の基本原理や実験・解析技術の高度化等に関わる研究成果については、原則として公表します(NEDOの中間年報や成果報告を含む)。
  • ただし、公表の時期・内容については、事前の協議によります。

5.応募要領

応募者は本要領に従い応募書類を作成してご提出下さい。応募書式は、以下よりダウンロードできます。応募書類は日本語にて記載して下さい。なお、FAX及びE-mailでの応募書類の提出は受付けられません。また、応募書類は返却いたしかねますので、ご了承願います。

応募書式(Excel:32 KB)

(個人情報について)

 取得した個人情報は、本公募の申込みに関する連絡等に利用します。なお、ご提供いただいた個人情報は上記の目的以外で利用することはありません。(ただし、法令等により提供を求められた場合を除きます。)

提出先 :
〒305-8565 茨城県つくば市東1−1−1 中央第5
独立行政法人産業技術総合研究所 エネルギー技術研究部門 内
NEDO水素貯蔵材料先端基盤研究事業(HYDRO★STAR)事務局
(担当窓口:武井)
連絡先:029-861-4476

封筒に「水素貯蔵材料先端基盤研究事業」に係る応募書類在中と書き、ご提出ください。持参の場合は、1階「総合案内」で受付を行い、受付の指示に従ってください。

(お問い合わせ)

本公募に関するお問い合わせは、下記までFAXにてお願いします。
独立行政法人産業技術総合研究所 エネルギー技術研究所内
NEDO水素貯蔵材料先端基盤研究事業(HYDRO★STAR)事務局
(担当窓口:武井)
FAX:029-861-4476

NEDO事業に関する一般的にお問い合わせについては、下記までTELにてお願いします。
独立行政法人新エネルギー・産業技術総合開発機構
燃料電池・水素技術開発部(担当:宍戸、菅原、田中)
TEL:044-520-5261

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